耳鼻科で「異常なし」のフワフワめまい・耳鳴り。首こりと「胸鎖乳突筋・頚部の筋膜」の関係という視点
「体がフワフワ・グラグラして、地に足がつかない感じがする」
「耳の奥でキーン、ザーッという耳鳴りが続いている」
「検査では異常なしと言われたが、首こりがひどい」
耳鼻科や脳神経外科で検査をしても「異常なし。自律神経の乱れでしょう」と言われ、様子を見てもフワフワ感が消えず不安——そんな方は少なくありません。
脳や耳(内耳)に明らかな病変がないタイプのめまい・耳鳴りでは、その背景の一つとして、首の前〜側面を覆う「頚部の筋膜(頚部深筋膜)」や胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)のこわばりが関わっている場合があるのではないか、という見方があります。この記事では、その考え方と、SOIL²の「筋膜セラピー」の視点をご紹介します。
はじめに、とても大切なこと:めまい・耳鳴りには、すぐに医療機関での対応が必要なものがあります。突然の激しいめまい・ものが二重に見える・ろれつが回らない・手足のしびれや脱力・激しい頭痛・意識が遠のくときは、脳卒中などの可能性があるためただちに救急(119番)を。また、片方の耳の耳鳴りや聞こえにくさ・耳のつまり(突発性難聴などは早めの受診がとても大切です)、回転するような強いめまいをくり返す場合は、まず耳鼻科・脳神経内科を受診してください。処方されたお薬は自己判断で中止しないでください。本記事は医療行為・診断ではなく、施術の考え方のご紹介です(感じ方には個人差があります)。
1. 首は「体の向きを感じるセンサー」が多い場所
脳は、自分が今どちらを向いて、どれくらい傾いているかを判断するために、耳の奥(内耳)だけでなく、首の筋肉や筋膜にある位置センサー(固有受容器)からの情報も受け取っていると考えられています。首の前〜側面を走る「胸鎖乳突筋」や、それを包む「頚部深筋膜」には、こうしたセンサーが多く分布しているとされています。
スマホの長時間使用やデスクワークで、首を前に出した姿勢(不動)が続くと、首の筋膜の潤滑成分ヒアルロン酸が水分を失って固まり、すべりが低下しやすくなります(「高密度化」)。
2. 首の筋膜のこわばりが、めまい・耳鳴りに関わることがある
首の筋膜が固まってすべりが低下すると、次のような流れが起こりやすいのではないか、と考えられています。
- 位置センサーの情報のズレ:首を動かしたときに、固まった筋膜がセンサーを引っぱり、脳へ伝わる「首の向き」の情報がずれやすくなる、と考えられています。
- 目・耳・首の情報の食い違い:目や耳からの情報と、首からの情報がかみ合わないと、脳が混乱しやすく、フワフワ・グラグラしためまい感につながることがある、という見方です。
- 自律神経・耳鳴りとのつながり:頚部の筋膜の近くには自律神経や血管が走っており、首の緊張が自律神経のゆらぎや、耳鳴り・頭の重さに関わることがあると考えられています。
3. 首の筋膜に向き合う「筋膜セラピー」の考え方
SOIL²の「筋膜セラピー」は、デリケートな首に対して、バキバキ鳴らすような施術や力任せの揉みほぐしは行いません。固まった首の筋膜のすべりを、やさしく整えることを目指します。
- 首の浅筋膜・深筋膜をやさしくゆるめる:固まったポイントに、ていねいな圧とあたたかい摩擦を加え、固まったヒアルロン酸をやわらげ、すべりを取り戻すことを目指します。
- センサーへの引っぱりをやわらげる:筋膜のすべりが戻ると、位置センサーへの過剰な引っぱりがやわらぎやすいと考えられています。
- 首まわりの巡り・ゆるみの変化:首の緊張がやわらぐと、リラックスにつながり、頭や首が軽く感じられる方もいます(個人差があります)。
施術後に一時的な軽いだるさを感じることもありますが、しばらくかけて筋膜のすべりが整っていくと考えられています。(めまいが強いときは、施術より先に医療機関での確認を優先してください。)
まとめ:「原因不明」と言われても、できることがあるかもしれません
「検査で原因が分からないと言われたから」と、あきらめてしまう前に。まず医療機関で重い原因がないことを確認したうえで、あなたのフワフワ感や耳鳴りに、首の筋膜のこわばりが関わっているとしたら、そのすべりを整えることが、ラクさにつながる可能性があります。(強い症状や、片耳の聞こえにくさ・突然のめまいがあるときは、まず医療機関にご相談ください。)
土をやわらかく耕すと根がのびのびと張れるように、固まった首の筋膜がすべりを取り戻すと、体は少しずつ落ち着きを思い出していきます。長引くめまい・耳鳴りと首こりが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。ご来店を心よりお待ちしています。
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※本記事は健康・施術に関する一般的な情報提供であり、特定の効果を保証するものではありません。めまい・耳鳴りには、脳卒中・突発性難聴・メニエール病・不整脈など医療機関での診断・治療が必要なもの、緊急の対応が必要なものも含まれます。突然の激しいめまい・ろれつが回らない・手足のしびれ・激しい頭痛などはただちに救急を、片耳の耳鳴りや聞こえにくさ・くり返す強いめまいは早めに耳鼻科・脳神経内科を受診してください。処方薬は自己判断で中止しないでください。感じ方には個人差があり、本記事は医療行為・診断に代わるものではありません。
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