首こり・肩こりがすぐ戻るのはなぜ? 「首の冷え」と血流・筋膜の“滑り”に着目した筋膜セラピー

肩の痛み, 首の痛み

「温めるシートを貼っても、すぐにまた冷えて固まってしまう」
「マッサージで一時的にほぐれても、翌朝には元通りガチガチに戻っている」

毎日パソコンやスマートフォンと向き合い、仕事を終える頃には首から肩にかけてガチガチ。首を回そうとするとピキッと鋭い痛みが走り、触れてみると驚くほど冷たくなっている——そんな経験はありませんか。

実は、こうしたしつこい首こり・肩こりの背景には、外の気温とは関係なく体の中で起きている「首の冷え(血流の低下)と、筋肉の過緊張の悪循環」が関わっているのではないか、と考えられています。

この記事では、「首の温かさ」と「動かしやすさ」の意外な関係を研究データとともに読み解きながら、なぜ「筋膜セラピー」がその悪循環に着目するのかを、SOIL²の視点でご紹介します。

※本記事は施術の考え方をご紹介するものであり、医療行為・診断ではありません。効果の感じ方には個人差があります。

1. 研究からの示唆:首が「冷たい」人ほど、首が前に曲がりにくい?

「体が冷えると筋肉が硬くなる」とよく言われますが、これを客観的に調べようとした研究があります。

慢性的な首の痛みのある方を対象に、赤外線サーモグラフィで首から肩の筋肉(上部僧帽筋)の温度を測り、首の動かしやすさや筋肉の疲れやすさとの関係を調べた研究が報告されています。

その研究では、「首から肩の温度が低い(冷えている)人ほど、首を前に曲げる動き(前屈)の範囲が狭くなりやすい」という傾向がみられたとされています。さらに、温度が低い人の筋肉は、電気的な活動の面でも疲れやすい状態にあった、という報告もあります。

※ここで紹介した研究は一般的な傾向を示すもので、すべての方に同じことが当てはまるわけではありません。

2. なぜ首が冷える? 背景にある「筋肉の過緊張」

「首が冷えるのは、エアコンの風や血行のせい」と考えがちですが、その血行を悪くしている一因として考えられているのが、筋肉の過緊張(無意識の力み)です。

筋電図(筋肉の電気的な活動を測る機器)を使った研究では、皮膚温度が低い人には、力を抜いているはずの安静時でも、筋肉が休まず活動し続けているという傾向がみられたと報告されています。

本来、リラックスしているときは筋肉のスイッチが「オフ」になり、電気活動が静まります。ところが慢性的な首こりを抱えていると、筋肉が休みなく働き続けているような状態になりやすいと考えられています。

筋肉が縮んで緊張し続けると、筋肉の内部の圧力が高まり、その中を通る細い血管が押し縮められてしまいます。ホースを踏むと水が流れにくくなるのと同じように、温かい血液(酸素や栄養)が届きにくくなる——これが、「外から温めても内側からすぐに冷えてしまう」背景の一つではないか、と考えられています。

3. 血流の低下が招く「疲れやすさ」と「鋭い痛み」

首から肩への血流が滞ると、冷えだけでなく、体はさらに不調の輪へと入りやすくなると考えられています。

① エネルギーを作りにくく、筋肉が疲れやすくなる

血液が届きにくい状態の筋肉は、酸素が不足しやすくなります。筋肉は本来、酸素を使って効率よくエネルギーを作りますが、酸素が足りないと効率の悪い方法でエネルギーを作らざるを得ず、疲労物質がたまりやすく、組織が酸性に傾きやすいと言われています。実際、首の温度が低い人ほど筋肉が疲れやすい状態にあった、という研究報告もあります。

② 筋膜のセンサーが敏感になる

これまでの記事でもご紹介したように、筋肉を包む「筋膜」には、痛みを感じるセンサーが筋肉の数倍〜10倍ほど多いとする報告があります。血流が不足して酸素が届きにくくなると、筋膜の潤滑成分「ヒアルロン酸」が固まりやすくなり、滑りが失われる「高密度化」が起こると考えられています。

この状態で首を動かそうとすると、固まった筋膜がまわりのセンサーを強く引っ張り、脳へ「鋭くビキッとする」「ヒリヒリ・ピリピリする」といった不快な信号を送りやすくなる、と考えられています。

4. 首こりの「負のスパイラル」

首こりが慢性化した体の中では、次のような悪循環が繰り返し起こりやすいと考えられています。

  1. 筋膜が癒着して固まる(高密度化)
  2. 筋肉が休まず活動し続ける(過緊張)
  3. 内圧が上がり、血管が縮められて血流が滞る(冷え・温度低下)
  4. 酸素が届かず、疲労物質がたまり、さらに組織が固まりやすくなる

このスパイラルは、お風呂で温めたり一般的なもみほぐしで一時的に血行を良くしたりするだけでは、また元の固さに戻りやすいのが難しいところです。というのも、過緊張の大元にある「筋膜の滑り(滑走性)」そのものが整い直されていないからではないか、と考えられています。

そこで着目したいのが、筋膜のなめらかさにはたらきかける「筋膜セラピー」という視点です。

5. 筋膜セラピーが着目する3つのポイント

SOIL²が提供する「筋膜セラピー」は、首から肩の「過緊張 → 血流の低下 → 酸素不足・疲れやすさ」という流れに着目し、首本来の温かさと軽さを取り戻すことを目指します。

  • 摩擦のあたたかさで、固まりをほぐす:ヒアルロン酸には、温度が上がると絡まりがゆるみ、なめらかになりやすい性質があると報告されています。癒着したポイントに適切な摩擦を加え、生まれた局所のあたたかさで固まりをやわらげ、筋膜どうしの滑りを取り戻すことを目指します。
  • 血管まわりの圧をゆるめ、血流をうながす:筋膜の癒着がやわらぐと、血管にかかっていた圧迫が軽くなり、温かい血液が表面へ向けて流れやすくなると考えられています。
  • 神経系へのはたらきかけ(リラックス):筋膜の滑りが戻ると、脳へ送られていた「痛い・守れ」という信号がやわらぎ、緊張がほどけやすくなります。交感神経の高ぶりが落ち着き、休んでいるときの筋肉の過剰な活動もやわらいで、本来のやわらかさに近づいていくことが期待されます。(感じ方には個人差があります。)

実際、こうした慢性的な筋肉の不調に対しては、筋肉をリラックスさせ血流をうながすような徒手的なアプローチが役立つ可能性がある、と指摘する研究者もいます。

まとめ:「内側から温まる、軽い首」へ

首や肩を外から温めても温まりにくいのは、硬くなった筋肉と筋膜が、温かい血液の通り道を狭めてしまっているからかもしれません。

「もう一生付き合っていくしかない」「パソコン仕事だから仕方がない」——そう感じている方も、あきらめてしまう前にできることがあります。アプローチする場所を「筋肉を力任せに揉むこと」から、「過緊張の大元にある、筋膜の滑りと血流を整えること」へと変えていく。それが、SOIL²の筋膜セラピーの考え方です。

土がやわらかくほぐれると水がしみ込み、根が張れるように、固まった筋膜が“滑り”を取り戻すと、血のめぐりとともに、首は少しずつ軽さと温かさを思い出していきます。指先までジワリと温かさが広がる、あの軽やかな感覚を、あなたの体と一緒にていねいに探していきます。

首こり・肩こりでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。心よりお待ちしています。

LINEで相談・予約する お問い合わせフォーム

※本記事は健康・施術に関する一般的な情報提供であり、特定の効果を保証するものではありません。症状には個人差があり、医療機関での診断・治療に代わるものではありません。強い痛み・しびれ・発熱・めまいなどを伴う場合は、まず医療機関にご相談ください。

「今のままでいいのかな…」と感じている方へ

痛みやしびれがあるのに、「よくならないまま我慢している」という方が多くいらっしゃいます。
一人で抱え込まず、まずはお話を聞かせていただけませんか?

初回体験あり/ご相談だけでも大丈夫です

LINEから簡単にご予約・ご相談いただけます

どんなことでも、丁寧にお返事させていただきます。

初回9,000円|LINEで相談・予約する
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事一覧

目次