夕方になるとこめかみがズキズキ締めつけられる。側頭筋膜と「食いしばり」という視点

身体の悩み

「デスクワークの夕方、こめかみや頭の横が締めつけられるように痛む」
「集中するとこめかみが重い」「歯ぎしり・食いしばりのくせがある」

夕方になると、こめかみや頭の横がズーンと締めつけられるように痛む——。マッサージや頭皮もみ、湿布を試しても、その場しのぎで戻ってしまう……そんな経験はありませんか。

その背景の一つとして、こめかみにある「側頭筋(そくとうきん)」とそれを包む筋膜のこわばりが関わっている場合があると考えられています。実は側頭筋は、あごを噛みしめる筋肉でもあります。この記事では、こめかみ・側頭部にしぼった視点と、SOIL²の「筋膜セラピー」の考え方をご紹介します。(頭の後ろ〜首すじ・目の奥のタイプについては、こちらの記事もどうぞ。)

はじめに大切なこと:頭痛には、医療機関での診断・治療が必要なものもあります。とくに今まで経験したことのない突然の激しい頭痛・手足のしびれやろれつが回らない・高熱や首のこわばり・嘔吐や意識のもうろうをともなうときは、すぐに救急や脳神経外科などを受診してください。片頭痛が疑われるとき、頭痛が頻繁で市販の痛み止めを多用しているとき(薬の使いすぎによる頭痛のことも)も、一度医療機関にご相談を。本記事は医療行為・診断ではなく、施術の考え方のご紹介です(感じ方には個人差があります)。

1. こめかみの「側頭筋」は、あごを噛みしめる筋肉

こめかみに手を当てて歯を食いしばると、ピクッと動く筋肉があります。これが「側頭筋」で、下あごを引き上げて噛みしめるはたらきをしています。PC画面への集中や無意識の食いしばり・歯ぎしりが続くと、側頭筋は休みなく使われ、まわりの筋膜がこわばりやすくなります。

側頭筋を包む「側頭筋膜」は、頭のてっぺんを覆う「帽状筋膜」や首すじの筋膜とつながっています。こめかみが固まると、その連なりを通じて頭の横〜てっぺんの張り感につながりやすい、という見方です。

2. 筋膜が固まると、なぜ締めつけ感が出やすいのか

筋膜は、コラーゲンやエラスチンといった線維と、その間を満たす潤滑成分「ヒアルロン酸」でできています。健康な状態では、このヒアルロン酸がサラサラで、筋肉や皮膚がミリ単位でなめらかに滑り合っています。

ところが、長時間の集中(不動)や食いしばり(使いすぎ)、ストレスや冷えが重なると、ヒアルロン酸が水分を失って粘りが増し、固まりやすくなります(「高密度化」)。筋膜には痛みや体の状態を感じるセンサーが筋肉の数倍〜10倍ほど多いとする報告があり、固まった筋膜が、こめかみの締めつけ感や重だるさにつながる一因になるのではないか、と考えられています。

3. 自己流の強いストレッチ・強もみに注意

つらいとき、こめかみや頭皮を力任せに強く揉んでいませんか。頭やこめかみには血管や神経が集まっているため、強い力で揉むのは避けたい場所です。固まった組織に強い摩擦を加えると、かえって組織を傷つけ、修復の過程で線維化(組織が厚く硬くなること)につながることがあると言われています。必要なのは「力で壊す」ことではなく、あたたかさと適度な圧で、固まりをやさしくゆるめることだと考えています。

4. こめかみ〜頭の筋膜に向き合う「筋膜セラピー」の考え方

SOIL²の「筋膜セラピー」は、こめかみを表面だけ揉むのではなく、側頭筋膜〜帽状筋膜のすべりを、やさしく整えることを目指す施術です。次のような視点で、筋膜にはたらきかけます。

  • 側頭筋まわりの固まった筋膜をゆるめる:こめかみの固まったポイントに、ていねいな圧とあたたかい摩擦を加え、固まったヒアルロン酸をやわらげ、すべりを取り戻すことを目指します。
  • 頭の「膜のゆとり」を促す:側頭筋膜〜帽状筋膜のすべりが戻ると、頭の横〜てっぺんの張りがやわらぎやすいと考えられています。
  • ラクさの変化:締めつけ感がやわらぐことで、頭が軽く感じられたり、あごの力みがゆるんだと感じる方もいます(個人差があります)。

施術後に一時的な軽いだるさを感じることもありますが、しばらくかけて筋膜のすべりが整っていくと考えられています。

まとめ:こめかみの頭痛に、「側頭筋と食いしばり」という視点を

夕方のこめかみの頭痛は、気のせいや歳のせいとは限りません。まず気になる頭痛は医療機関で確認したうえで、あわせて側頭筋〜頭の筋膜のこわばりや食いしばりのくせに目を向けていくことが、頭の重さや締めつけ感に関して、ラクさにつながる可能性があります(個人差があります)。

土をやわらかく耕すと根がのびのびと張れるように、固まった頭の筋膜がすべりを取り戻すと、頭は少しずつ軽さを思い出していきます。夕方のこめかみの頭痛が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。ご来店を心よりお待ちしています。

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※本記事は健康・施術に関する一般的な情報提供であり、特定の効果を保証するものではありません。頭痛には医療機関での診断・治療が必要なものもあります。今まで経験したことのない突然の激しい頭痛・手足のしびれ・ろれつが回らない・高熱や首のこわばり・嘔吐や意識のもうろうをともなう場合は、すぐに救急や脳神経外科などを受診してください。頭痛が頻繁で市販の痛み止めを多用している場合も、一度医療機関にご相談ください。感じ方には個人差があり、本記事は医療行為・診断に代わるものではありません。

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